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足場から墜落死亡事故!作業主任者が不在で送検された事例

足場から墜落死亡事故!作業主任者が不在で送検された事例

この記事には広告・プロモーションが含まれています。

私は建設現場で働いている技能実習生です。

日本に来て2年、住宅の外壁改修工事の仕事をしていました。

ある日、同じ現場で働いていた仲間が足場から墜落する事故が起きました。

仲間は3.8メートルの高さから地面に落ち、命を落としてしまいました。

とても悲しい出来事でした。

後から分かったことですが、この事故には会社の重大な法律違反がありました。

職業が建設業の体験談
出身国ベトナム
日本語能力N4程度
職種建設(技能実習)
就職ルート母国からの就職
トラブル種別労働条件に関するトラブル
生活支援・住環境の問題
参照元厚生労働省 – 技能実習生の実習実施者に対する監督指導、送検等の状況(平成31年・令和元年)
本日の体験者
まつむら

建設現場での墜落・転落事故は、労働災害の中でも最も多い死亡原因です。高所作業には厳格な安全基準が定められており、足場の組立て・解体作業には必ず作業主任者を選任する必要があります。この義務を怠った場合、刑事責任を問われる可能性があります。

もくじ

事故が起きた日の状況

足場の解体作業中に起きた悲劇

その日は住宅の外壁改修工事が終わり、足場を解体する作業をしていました。

足場の高さは約3.8メートル。

私たちは上から順番に足場の部材を外していく作業を進めていました。

その時、一緒に作業していた仲間が足を滑らせ、足場から地面に墜落してしまいました。

すぐに救急車を呼びましたが、仲間は助かりませんでした。

私は目の前で起きたことが信じられませんでした。

まつむら

厚生労働省の統計によると、建設業における死亡災害の約4割が墜落・転落によるものです。高所作業は非常に危険であり、適切な安全対策なしに行ってはなりません。

誰も安全を監視していなかった

事故の後、労働基準監督署が現場を調査しました。

その結果、重大な問題が見つかりました。

足場の解体作業を行っていたにもかかわらず、「足場の組立て等作業主任者」が選任されていなかったのです。

作業主任者とは、危険な作業が安全に進んでいるかを監視する責任者のことです。

私たちは誰にも監視されず、危険な作業を行っていたのです。

まつむら

労働安全衛生法第14条では、高さ5メートル以上の足場の組立て・解体作業を行う場合、「足場の組立て等作業主任者」を選任しなければならないと定められています。作業主任者は、作業の方法を決定し、作業を直接指揮する役割を担います。

捜査で明らかになった会社の法律違反

労働基準監督署の捜査により、会社の重大な法律違反が明らかになりました。

会社の法律違反
  • 高さ5メートル以上の足場の解体作業に作業主任者を選任していなかった
  • 作業が安全に進行しているか監視する者がいなかった
  • 労働安全衛生法第14条(作業主任者)違反

会社と事業主の送検

捜査の結果、会社(法人)と事業主が検察庁に送検されました。

作業主任者を選任しなかったことが、この死亡事故の原因であると判断されたのです。

もし作業主任者がいれば、作業員の安全を監視し、危険な状況を防ぐことができたかもしれません。

仲間の命は、会社の安全管理の怠慢によって奪われたのです。

  • 作業方法の決定
    • 安全な作業手順を定める
  • 作業の直接指揮
    • 作業員に指示を出し、安全を確保する
  • 安全帯等の使用状況の監視
    • 墜落防止措置が正しく取られているか確認する
まつむら

労働災害により労働者が死亡した場合、会社は刑事責任だけでなく、民事上の損害賠償責任も問われます。安全管理を怠ることは、労働者の命を危険にさらすだけでなく、会社にとっても重大なリスクとなります。

同じ悲劇を繰り返さないために私がすべきこと

仲間を失った悲しみは消えません。

しかし、この経験から学び、同じ悲劇を繰り返さないようにしなければなりません。

STEP

作業主任者が選任されているか確認する

高所作業を行う前に、作業主任者が選任されているか確認しましょう。

作業主任者がいない現場での高所作業は、法律違反です。

STEP

安全帯(フルハーネス)を必ず使用する

高さ2メートル以上の場所で作業する場合は、必ず安全帯(フルハーネス型墜落制止用器具)を使用してください。

会社が安全帯を支給しない場合は、それ自体が法律違反です。

STEP

危険を感じたら作業を中断する

少しでも危険を感じたら、作業を中断して責任者に報告してください。

「大丈夫だろう」という判断が、命を落とす原因になることがあります。

安全を最優先に考えることが大切です。

STEP

安全教育の内容を理解する

会社から安全教育を受けたら、その内容をしっかり理解してください。

分からないことがあれば、遠慮せずに質問しましょう。

母国語の資料がない場合は、会社に作成を求めることができます。

STEP

問題がある場合は監理団体に報告する

安全対策に問題がある場合は、まず監理団体に報告しましょう。

監理団体は技能実習生の安全を守る義務があります。

STEP

労働基準監督署に相談する

監理団体に相談しても解決しない場合は、労働基準監督署に相談してください。

危険な作業環境について申告することは、自分と仲間の命を守ることにつながります。

(厚生労働省の労働基準監督署一覧)で最寄りの監督署を確認できます。

まつむら

建設現場での安全は、会社だけでなく労働者自身も意識することが重要です。しかし、安全対策の責任は第一に会社にあります。会社が適切な安全対策を取っていない場合は、必ず声を上げてください。

まとめ:仲間の死を無駄にしないために

私は大切な仲間を失いました。

もし会社が法律を守って作業主任者を選任していれば、仲間は今も生きていたかもしれません。

本記事のまとめ
  • 高さ5メートル以上の足場作業には作業主任者の選任が法律で義務付けられている
  • 作業主任者不在での高所作業は重大な法律違反であり、送検の対象となる
  • 高所作業では必ず安全帯(フルハーネス)を使用する
  • 危険を感じたら作業を中断し、監理団体や労働基準監督署に相談する
職業が建設業の体験談

私はこれから、自分と仲間の安全を守るために、危険な状況には必ず声を上げていきます。

安全対策のない現場で働くことは、命を危険にさらすことです。

同じように建設現場で働いている技能実習生の皆さん、自分の命は自分で守る意識を持ってください。

作業主任者がいない、安全帯がないなどの問題があれば、必ず報告してください。

仲間の命を守るために、勇気を出して声を上げましょう。

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この記事を書いた人

技術・人文知識・国際業務、技能実習、特定技能専門。建設組合職員として、外国人労働者を巡るハラスメントや差別、労働条件の食い違いによる逃亡など、多くのトラブルを目の当たりにしてきました。現在は行政書士として、「外国人材と企業の双方が幸せになれる関係づくり」をミッションに活動。ミスマッチ防止・入社後サポート・定期面談を通じて、日本への失望を減らし、「日本で働いて良かった」と思える人を増やす支援を行っています。

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