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休業支援金で退職扱いにされた体験談

休業支援金で退職扱いにされた体験談

この記事には広告・プロモーションが含まれています。

私は東南アジアから来日した調理人で、1年の有期雇用契約でレストランで働いていました。

新型コロナウイルスの緊急事態宣言で店舗が休業になり、私も自宅待機を命じられました。

店舗は再開されましたが、なぜか私だけ復帰の指示がなく、自宅待機が続いていました。

外国人サポート団体の協力で1回目の休業支援金は受給できましたが、2回目の申請では会社が証明書を出してくれず、不支給になってしまったのです。

職業が外食業の体験談
出身国インドネシア
日本語能力N3程度
職種外食業(特定技能)
就職ルート技能実習生からの就職
トラブル種別労働条件に関するトラブル
失踪や離職に関するトラブル
参照元令和3年東京都の労働相談の状況 – 外国人労働相談
本日の体験者
まつむら

休業支援金は、コロナ禍で休業を余儀なくされた労働者を支援する制度です。申請には会社の事業主証明が必要ですが、会社が証明を出してくれない場合でも、労働者本人からの申請は可能です。ただし、その場合は審査に時間がかかることがあります。

もくじ

休業から復帰できないまま時間が過ぎた経緯

緊急事態宣言で始まった自宅待機

2020年の春、新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が発令されました。

私が働いていたレストランも休業することになり、「自宅で待機してください」と指示されました。

休業手当が支払われるのかどうか、最初は不安でした。

日本語がまだ十分ではなかったので、会社に確認することもできませんでした。

しばらくして、外国人をサポートする民間団体の存在を知り、相談に行きました。

まつむら

コロナ禍では多くの飲食店が休業や時短営業を強いられました。従業員を自宅待機させる場合、会社には休業手当(平均賃金の60%以上)を支払う義務がありますが、実際には支払われないケースも少なくありませんでした。

店舗再開後も続く自宅待機

緊急事態宣言が解除され、レストランは営業を再開しました。

しかし、私には復帰の連絡がありませんでした。

何度か会社に連絡しましたが、「まだ人手は足りている」「もう少し待ってほしい」と言われるだけでした。

他の従業員は復帰しているのに、なぜ私だけ呼ばれないのか分かりませんでした。

収入がないまま待ち続けることは、とても辛いことでした。

まつむら

有期雇用契約の場合でも、契約期間中は雇用が継続しています。会社が一方的に「もう退職した」と判断することはできません。復帰指示が出ないまま自宅待機が続く場合は、休業手当または休業支援金の対象となる可能性があります。

1回目の休業支援金申請と成功

外国人サポート団体のボランティアの方が、休業支援金という制度があることを教えてくれました。

会社から休業手当が支払われない場合、労働者本人が直接申請して支援金を受け取ることができる制度です。

サポート団体の協力を得て、遡及して1回目の休業支援金を申請しました。

会社に事業主証明をお願いしたところ、1回目は証明してもらうことができました。

審査の結果、無事に支給が決定し、生活費の足しにすることができました。

まつむら

休業支援金の申請には、原則として事業主の証明が必要です。事業主証明があると、審査がスムーズに進みます。証明を得られない場合でも申請は可能ですが、労働局が会社に確認を行うため、時間がかかることがあります。

2回目の申請で起きた問題

自宅待機はその後も続き、2回目の休業支援金を申請する必要が出てきました。

会社が事業主証明を拒否

会社側の主張
  • 復帰指示をしていないことは認める
  • しかし、すでに退職した者として処理している
  • 休業の証明はできない
  • 事業主証明は出さない

2回目の申請のため、再び会社に事業主証明をお願いしました。

ところが今度は、「休業の証明はできない」と断られてしまいました。

理由を聞くと、「あなたはもう退職した者として処理している」と言われたのです。

私は退職届を出した覚えはありません。

雇用契約書には1年間の契約期間が明記されており、まだ期間は残っていました。

まつむら

有期雇用契約の場合、契約期間中に会社が一方的に労働者を退職させることは原則としてできません。労働者からの退職届もなく、解雇の手続きも踏んでいない場合、雇用関係は継続していると考えられます。

事業主証明なしで申請した結果

会社が証明を出してくれないため、事業主証明なしで2回目の申請を行いました。

しかし、審査の結果は「不支給」でした。

会社が「退職済み」と主張したため、休業の事実が認められなかったのです。

このままでは生活ができないと思い、サポート団体のボランティアと一緒にセンターに相談することにしました。

まつむら

休業支援金の不支給決定に対しては、異議申し立てが可能です。会社の主張が事実と異なる場合、証拠を集めて再審査を求めることができます。

センターの介入で会社の対応が変わった

センターの担当者が、私の雇用契約書や1回目の休業支援金の申請書類などを確認してくれました。

会社への確認と問題点の指摘

  • 雇用契約書
    • 1年間の有期契約で期間は残っていた
  • 1回目の申請書類
    • 会社が事業主証明を出していた事実
  • 退職届の有無
    • 私からの退職届は出されていなかった

センターが会社に事情を聴いたところ、会社は「復帰指示をしていないことは事実だが、すでに退職した者として処理している」と回答しました。

センターは、雇用契約書は1年間であり、当人から退職届などの提出がなされていない以上、一方的な退職処理は問題があることを助言しました。

退職届もなく、解雇通知もなく、勝手に「退職済み」と処理することは法的に認められないのです。

まつむら

労働契約の終了には、労働者からの退職の意思表示か、会社からの解雇の意思表示が必要です。どちらもない場合、会社が一方的に「退職した」と処理することはできません。これは明確な労働法違反にあたります。

退職処理の取消と証明の訂正

センターからの助言を受けて、会社は「改めて社内で検討する」と回答しました。

その結果、会社は退職処理を取り消し、1年間の雇用契約が続いていることを認めました。

そして、再度事業主証明を求めたところ、今度は正しい証明を出してもらうことができました。

その後、不支給となっていた2回目の申請について再審査が行われ、無事に支給が決定しました。

まつむら

会社が誤った処理を行っていた場合でも、適切な窓口に相談することで是正される可能性があります。今回のケースでは、センターの介入により会社が法的な問題点を認識し、自主的に訂正しました。

同じ問題を解決するための行動計画

私と同じような状況にある方のために、具体的な行動計画をまとめました。

STEP

雇用契約書と給与明細を確認して保管する

まず、自分の雇用契約書を確認しましょう。

契約期間、雇用形態、給与額などが記載されています。

給与明細や出勤記録も重要な証拠になるので、全て保管しておいてください。

STEP

会社との連絡記録を残しておく

会社とのやり取りは、できるだけ記録に残しましょう。

電話の場合は日時と内容をメモし、メールやLINEなら保存しておきます。

「復帰指示がない」「待機を続けるよう言われた」などの事実を証明するために必要です。

STEP

休業支援金の制度を確認する

休業支援金は、会社から休業手当が支払われない場合に、労働者本人が申請できる制度です。

申請期限や対象期間を確認し、必要書類を準備しましょう。

外国人向けの相談窓口やサポート団体で、申請の手伝いをしてもらえることもあります。

STEP

事業主証明を拒否されたら相談窓口へ

会社が事業主証明を出してくれない場合、まず理由を確認しましょう。

「退職済みだから」など事実と異なる理由の場合は、相談窓口に相談してください。

センターや労働基準監督署が会社に働きかけてくれる場合があります。

STEP

不支給決定には異議申し立てを検討する

休業支援金が不支給となった場合でも、諦めないでください。

会社の主張が事実と異なることを証明できれば、再審査で支給が認められる可能性があります。

STEP

雇用関係の確認と今後の対応を決める

休業支援金の問題が解決したら、今後の雇用関係についても考えましょう。

会社との信頼関係が損なわれている場合は、転職も選択肢の一つです。

在留資格への影響も含めて、専門家に相談しながら判断することをおすすめします。

契約期間満了まで働き続けるか、新しい職場を探すか、自分に合った選択をしてください。

まつむら

休業支援金の申請や雇用トラブルは、一人で解決しようとすると難しい場合があります。外国人向けの相談窓口やサポート団体を積極的に活用してください。

まとめ:諦めずに声を上げることの大切さ

会社に「もう退職した」と言われた時は、本当にショックでした。

でも、諦めずにセンターに相談したことで、状況は大きく変わりました。

本記事のまとめ
  • 休業支援金は労働者本人が直接申請できる制度
  • 会社が一方的に「退職済み」と処理することは法的に問題がある
  • 事業主証明を拒否されても相談窓口に相談することで解決できる場合がある
  • 雇用契約書や連絡記録など証拠の保管が重要
職業が外食業の体験談

おかしいと思ったら、一人で悩まず専門家に相談することが大切です。

私たち外国人労働者にも、日本の労働法で守られる権利があります。

言葉の壁があっても、サポートしてくれる人たちがいます。

同じような問題で困っている方は、ぜひ相談窓口を訪ねてみてください。

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この記事を書いた人

技術・人文知識・国際業務、技能実習、特定技能専門。建設組合職員として、外国人労働者を巡るハラスメントや差別、労働条件の食い違いによる逃亡など、多くのトラブルを目の当たりにしてきました。現在は行政書士として、「外国人材と企業の双方が幸せになれる関係づくり」をミッションに活動。ミスマッチ防止・入社後サポート・定期面談を通じて、日本への失望を減らし、「日本で働いて良かった」と思える人を増やす支援を行っています。

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