
不当な賃金引下げは取り戻せる?営業成績理由の減給
私は日本の会社で営業職として働いている外国人の正社員です。
在留資格は「技術・人文知識・国際業務」で、入社して3年になります。
ある月の給与明細を見て、給料が5万円も下がっていることに気づきました。
会社に理由を聞くと、「営業成績が悪いから」と言われました。
確かに最近は成績が良くありませんでしたが、事前の説明もなく給料を下げられたことに納得できませんでした。
会社と交渉しましたが解決せず、どうすればいいか分からなくなりました。

| 出身国 | – |
|---|---|
| 日本語能力 | N2程度 |
| 職種 | 建設業(技術・人文知識・国際業務) |
| 就職ルート | 留学生からの就職 |
| トラブル種別 | 労働条件に関するトラブル |
| 参照元 | 平成30年東京都の労働相談の状況 – 外国人労働相談 |
まつむら給料は労働契約の重要な条件です。会社が一方的に給料を下げることは、労働者の同意がない限り認められません。就業規則に根拠がない賃金引下げは無効とされる可能性が高いです。諦めずに対処方法を確認しましょう。
給料が突然5万円下がった経緯
給与明細を見て気づいた減額
その月の給料日、いつものように給与明細を確認しました。
金額を見た瞬間、目を疑いました。
基本給が前月より5万円も低くなっていたのです。
最初は計算ミスかと思い、すぐに上司に確認しました。
すると「営業成績が悪いから給料を下げた」と言われました。
事前の説明は一切ありませんでした。



労働条件の変更、特に賃金の引下げは、労働者にとって最も重要な問題の一つです。会社は一方的に賃金を下げることはできず、労働者の同意が必要です。
会社の説明と私の反論
私は会社に詳しい説明を求めました。
会社の説明によると、給料は毎年の予算会議で検討し、最終的に社長が決めるとのことでした。
「成果を出した従業員と出していない従業員の待遇が同じではおかしい」というのが会社の言い分でした。
確かに最近の私の営業成績は良くありませんでした。
しかし、それは私だけの問題ではなく、景気の影響もあったと思います。
何より、事前に何の説明もなく給料を下げられたことに納得できませんでした。



成績に応じて給料を変動させる仕組みは、就業規則や労働契約書に明記されている必要があります。「社長が決める」というだけでは、賃金引下げの法的根拠にはなりません。
自分で交渉したが解決しなかった
私は会社と何度も話し合いました。
「給料を下げる前に説明がなかった」「成績が悪い原因は景気もある」と訴えました。
しかし会社は「会社の判断だ」の一点張りで、聞く耳を持ってくれませんでした。
自分一人では限界を感じ、専門の相談窓口を訪れることにしました。



労働問題で会社との交渉が難航した場合、第三者の介入が効果的です。専門の相談窓口を利用することで、法的な観点から会社に説明してもらうことができます。
相談窓口で分かった私の権利
相談窓口で状況を説明すると、私のケースでは会社の対応に問題があることが分かりました。
就業規則に賃金引下げの根拠がなければ、一方的な変更は認められないとのことでした。



労働契約法第9条では、会社は労働者と合意することなく、労働者の不利益に労働契約の内容を変更することができないと定められています。賃金の引下げは最も典型的な不利益変更です。
就業規則に賃金引下げの根拠がなかった
- 就業規則に賃金引下げに関する規定がない
- 労働者の個別同意を得ていない
- 変更の合理性が認められない


相談窓口のスタッフが会社に確認したところ、重要なことが明らかになりました。
就業規則に賃金引下げに関する規定が存在しなかったのです。
会社は「毎年の予算会議で決める」と説明していましたが、それは就業規則に書かれていませんでした。
つまり、会社の対応には法的な根拠がなかったのです。
- 給料は毎年の予算会議で検討し、社長が最終決定している
- 成果を出した従業員と出していない従業員の待遇を同じにするのはおかしいと考えている
- 就業規則には賃金引下げに関する具体的な規定がない
- 個別の同意を得ずに減額を実施した



就業規則に根拠がない賃金引下げは、労働契約法に違反する可能性が高いです。相談窓口はこの点を会社に指摘し、法的な問題点を説明しました。
専門家の指摘で会社が対応を改めた
賃金変更に必要な手続き
- 適法な賃金引下げの場合
- 就業規則に明確な根拠規定がある
- 労働者に事前説明がある
- 労働者の同意を得ている
- 私のケースの場合
- 就業規則に根拠規定がない
- 事前説明がなかった
- 同意を求められていない
相談窓口のスタッフは、会社に対して法的な問題点を指摘しました。
「就業規則上の根拠がない以上、労働条件の一方的な変更は合理性が認められず、無効と判断される可能性が高い」と説明したのです。
会社はこの指摘を受けて、対応を改めることにしました。
翌月の給料日に、減額された5万円が追給されました。
専門家の力を借りたことで、問題が解決したのです。



法的な根拠を示して会社と交渉することで、問題が解決するケースは少なくありません。自分一人では難しい場合でも、専門家の介入によって会社の対応が変わることがあります。
不当な賃金引下げに対処するためのステップ
私の経験から、給料を下げられた場合の対処法をまとめました。
給与明細を保管して減額を確認する
給与明細は必ず保管しておきましょう。
減額前と減額後の給与明細を比較し、どの項目がいくら減っているか確認します。
会社に減額の理由を書面で求める
口頭での説明だけでなく、書面での説明を求めましょう。
減額の理由、根拠となる就業規則の条文、計算方法などを確認します。
雇用契約書と就業規則を確認する
入社時にもらった雇用契約書を確認しましょう。
給与の金額や、減額に関する条件が書かれているか確認します。
就業規則も確認し、賃金引下げに関する規定があるか調べます。
専門の相談窓口に相談する
減額分の給料を請求する
賃金引下げが不当と判断された場合、減額分の給料を請求しましょう。
会社が支払いに応じない場合は、労働審判や訴訟という方法もあります。
今後の対応を検討する
問題が解決した後も、会社との関係について考える必要があります。
同じようなことが繰り返される可能性がある場合は、転職を検討することも選択肢の一つです。
転職する場合は、在留資格で認められた活動範囲内の仕事を探しましょう。
行政書士に相談すると、在留資格に関するアドバイスを受けられます。



給料は生活の基盤です。不当に下げられた場合は、泣き寝入りせずに適切な対応を取りましょう。専門家の力を借りることで、問題解決の可能性が高まります。
まとめ:給料を下げられて困っている方へ
私と同じように、突然給料を下げられて困っている外国人労働者の方がいるかもしれません。
- 就業規則に根拠がない賃金引下げは無効になる可能性が高い
- 会社が一方的に給料を下げることは、原則として認められない
- 専門家に相談することで、会社が対応を改める場合がある
- 減額分の給料を取り戻せる可能性がある


私は専門家の力を借りて、減額された5万円を取り戻すことができました。
自分一人では解決できなかった問題も、専門家の助けで解決することができます。
もし同じような問題で困っている方がいたら、諦めずに相談窓口を利用してください。
あなたには約束された給料を受け取る権利があります。








